基本情報
- タイトル:101回目のプロポーズ
- 放送局:フジテレビ系
- 放送期間:1991年7月1日~9月16日(全12話)
- 脚本:野島伸司
- 演出:光野道夫、石坂理江子
- 主題歌:CHAGE and ASKA「SAY YES」
キャスト
あらすじ
星野達郎(武田鉄矢)は恋愛に不器用で冴えない中年サラリーマン。お見合いを繰り返すが、100回連続で失敗している。101回目のお見合いで出会ったのが、美しくも心に傷を持つバイオリニスト、矢吹薫(浅野温子)だった。
最初はまったく相手にされなかった達郎だが、ひたむきで真っ直ぐな想いが徐々に薫の心を動かしていく。
『101回目のプロポーズ』回ごとのあらすじ&名場面


第1話:運命の出会い
- お見合い100回失敗の星野達郎、101回目にしてバイオリニスト・矢吹薫と出会う。
- 達郎の不器用な優しさがにじみ出る初対面シーン。
第2話:不器用なアプローチ
- 薫は亡き婚約者の面影を忘れられず、達郎に冷たく接する。
- 達郎はそれでも一途にアプローチ。
第3話:思い出の影
- 薫は婚約者の死のトラウマから抜け出せずにいる。
- 達郎、彼女をそっと支えようとする。
第4話:お見合い続行?
- 薫の家族は達郎との交際に難色を示す。
- 達郎は誠意で突破を試みる。
第5話:心の距離
- 薫の気持ちが少しずつ動き出す。
- 達郎がバイオリンコンサートに花を持って駆けつける。
第6話:伝説の回
- 薫が達郎の好意に距離を置こうとし車で去る→達郎が叫ぶ
「僕は死にましぇん!」 - 名シーンとして記憶に残る。
第7〜10話:
- 達郎と薫の間に信頼が芽生える。
- 元婚約者の記憶との葛藤、達郎の一歩引いた思いやりが光る。
第11話:別れの選択
- 達郎が一度身を引く決意をする。
最終回(第12話):結ばれる二人
- 薫が「あなたしかいない」と気づき、達郎のもとへ。
- ハッピーエンド。視聴者号泣。
名場面
● 「僕は死にましぇん!」の名シーン(第6話)
達郎が車の前に飛び出して言う伝説のセリフ。
「僕は死にましぇん! あなたが好きだから、僕は死にましぇん!」
→ 1990年代のドラマ史に残る名セリフとして、今でも多くのバラエティやCMでパロディ化されています。
主題歌「SAY YES」(CHAGE and ASKA)
このドラマの人気と共に、主題歌も大ヒット。累計売上280万枚以上を記録し、1991年のオリコン年間ランキング1位に輝きました。ドラマの雰囲気と絶妙にマッチして、視聴者の涙を誘いました。
裏話・制作秘話
● 武田鉄矢のキャスティングに当初反対意見も
当初、恋愛ドラマの主役に武田鉄矢は“地味すぎる”という声もあったが、プロデューサーの強い意向で抜擢。結果的にその真面目で一途なキャラクターが作品の感動を生んだ。
● 「僕は死にましぇん!」はアドリブに近かった
この名セリフは脚本にはあったものの、武田鉄矢の演技がその場で自然に乗ってきたため、現場でも「今のはすごい」と称賛されたそうです。
● 浅野温子のバイオリン演奏シーン
本人が実際にかなり練習して臨んでおり、本格的な指使いが話題になりました。
その後の影響
- このドラマのヒットにより、「不器用でも誠実な男」が一種の理想像として認識されるように。
- 武田鉄矢は以降、「誠実な中年男性」役としての地位を確立。
- 中国・韓国でも人気があり、アジア圏でリメイクされる話もありました。
若き日の『ミナミの帝王』
若き日の竹内力『ミナミの帝王』以前に『101回目のプロポーズ』で、浅野温子さん演じる矢吹薫の幼なじみであり、同じ楽団のバイオリニストである「誠」役を演じています。
101回目のプロポーズ見てたら、ライバルの男が本当に良いやつで、かっこ良くてこいつ誰?と思ったら若い竹内力だった pic.twitter.com/JfQMOU32ZU
— ドクショと! (@kusatu9) April 15, 2025
当時の竹内力さんは、現在の強面なイメージとは異なり、爽やかな好青年役を演じていました。実際、本人もこの役柄について「髪の毛を下げて好青年を意識して頑張っていました。なんてったって、ストレスで『頭に十円ハゲ』ができたからね」と語っています。
竹内力:プロフィール
- 生年:1964年1月4日
- 出身:大分県
- デビュー:1986年映画『彼のオートバイ、彼女の島』
【初期:2枚目俳優時代】
- デビュー当初は整ったルックスを活かし、トレンディドラマや青春映画に出演。
- 例:『愛しあってるかい!』など。爽やか・ナイーブな好青年役が多かった。
【Vシネの帝王】
- 1992年に『ミナミの帝王』の主人公・萬田銀次郎役に抜擢。
- 金にシビアな高利貸し役で、それまでのイメージと一転。
【『ミナミの帝王』以後の特徴】
- 長髪、サングラス、鋭い目つき、低音ボイスという「任侠系ビジュアル」へ完全転向。
- セリフの抑揚や「仁義を重んじるが冷酷」なキャラクターが話題に。
- 『ミナミの帝王』はVシネマを中心に200本以上制作され、竹内力=萬田銀次郎のイメージが定着。
俳優としての変化
時期 | 演技スタイル | 主な役柄 |
---|---|---|
1980年代後半〜1990年 | ナイーブ・青春派 | 爽やか系青年、恋愛対象 |
1992年以降 | 威圧感・説得力重視 | 任侠、裏社会、リーダー格 |