「 強盗殺人犯の弟」という運命


差別は、当然なんだよ。犯罪者やそれに近い人間を排除すると言うのは、すごくまっとうな行為なんだ。
我々は君のことを差別しなきゃならないんだ。
自分が罪を犯せば、家族をも苦しめることになる。すべての犯罪者に
そう思い知らせるためにもね。
あの日から、僕は犯罪者の弟となった。
250万部突破、東野圭吾不朽の名作を亀梨和也主演でドラマ化
【キャスト】
武島直貴(亀梨和也):強盗殺人を犯した兄を持つ。
武島剛志(佐藤隆太):直貴を大学に入れたい一心で強盗殺人の罪を犯し、服役中。
白石由実子(本田翼):直貴を精神的に支え続ける
中条朝美(広瀬アリス):一流企業の令嬢。直貴の恋人。
嘉島孝文(中村倫也):朝美の従兄で許嫁。
寺尾祐輔(高橋努):直貴の職場の先輩。直貴をバンド仲間に誘う。
町谷健二(眞島秀和):真芝電機 人事部社員
中条京子(西田尚美)朝美の母
緒方忠夫(田中哲司)強盗殺人被害者遺族の息子
店長(渡辺いっけい):直貴のバイト先の居酒屋店・店長
中条浩臣(榎木孝明):一流企業の専務。朝美の父親。
平野宗一郎(小日向文世)直貴の就職先の社長。


<キャスト>
亀梨和也、佐藤隆太、本田翼、広瀬アリス、中村倫也、高橋努、眞島秀和、西田尚美、渡辺いっけい、田中哲司、榎木孝明、小日向文世
<ストーリー>
「本当に俺はバカな兄貴だよ」武島直貴(亀梨和也)の兄・剛志(佐藤隆太)は、4年前、直貴を大学に入れてやりたいという一心から、盗みに入った家で思いもかけず人を殺めてしまい、強盗殺人の罪で逮捕。懲役20年の判決が下された。それ以来、獄中から月に一度、弟の直貴のもとへ手紙を送り続けている。働きながら定時制高校へ通う直貴は「順調だから心配いらない」と兄へ手紙で報告するが、現実はアルバイトを次々と変え、住む場所も転々とせざるを得なかった。SNS社会の現代。進学、恋愛、就職…掴もうとした人生の幸福すべてが「強盗殺人犯の弟」というレッテルによって、その手をすり抜けていく。次第に直貴は剛志からの手紙を無視するようになり、やがて兄弟にとって大きな選択をすることになる。差別はあって当然犯罪加害者の弟という運命を背負いながら、周囲の人々と関わり合い懸命に生きていく直貴が見つけた絆とは一体…?
東野圭吾による不朽の名作小説のドラマ版。犯罪加害者の弟となってしまった主人公(亀梨和也)が周囲の差別や偏見に苦しみながらもやがて自分の家族を持つまでの軌跡を、劇中で交わされる兄弟の手紙を通して描いていく。
直木賞を受賞した人気ミステリー作家・東野圭吾の名作を山田孝之・玉山鉄二・沢尻エリカの共演で映画化。


スタッフ
【公開】
2006年11月3日
【監督】
生野慈朗
【脚本】
清水友佳子
【音楽】
佐藤直紀
【キャスト】
武島直貴 (山田孝之)武島剛志 (玉山鉄二)
白石由美子( 沢尻エリカ)中条朝美( 吹石一恵)寺尾祐輔( 尾上寛之)倉田 (田中要次)緒方忠夫( 吹越満)中条 (風間杜夫)平野 (杉浦直樹)
<あらすじ>
川崎の工場で働く武島直貴(山田孝之)は周りの人々と距離を置いて生活していた。兄の剛志(玉山鉄ニ)が直貴を大学にやるための学費欲しさに盗みに入った家で誤って人を殺してしまい、千葉の刑務所に服役中だからだ。兄と弟は手紙によって連絡を取り合っていた。一方直貴は子供時代からの親友・祐輔とお笑いコンビ“テラタケ”を組み、プロを目指している。そんな直貴に惹かれた食堂の配膳係・由美子(沢尻エリカ)は何かと彼の世話を焼こうとした。やがて“テラタケ”はブレイクし、直貴は大企業の専務令嬢・朝美と恋に落ちた。しかし、インターネットの書き込みから直貴が殺人者の弟だという噂が広まってしまう。兄のことで散々差別を受けてきた直貴は“テラタケ”を一方的に解消し、朝美と結婚しようとした。しかし朝美の親にも事実が発覚し、別れざるを得なくなる。更には勤め始めた電気店でもそれが理由で左遷されてしまう。直貴は兄を恨み、手紙の返事も出さなくなった。そんな直貴を現実に向き合わせ、勇気づけたのが、由美子だった。実は由美子は剛志への手紙を直貴のフリをして書き続けていたのだ。直貴は由美子が自分にとって大切な存在であることを強く意識する。数年が経ち、結婚した直貴と由美子の間には一人娘が生まれていた。平穏な生活。しかしここにも差別の波が押し寄せてくる。親たちの指図によって娘から友達が離れていったことを知った直貴はついに剛志に兄弟の縁を切りたいという手紙を書いた。そして全てを清算するために被害者の遺族に挨拶に出かける直貴。そこには剛志が送り続けたという謝罪の手紙の束があった。遺族もこれで全てを終わりにしたいと言う。直貴は祐輔の呼びかけにより、刑務所慰問のため“テラタケ”を一度だけ再結成する決心をした。兄・剛志の服役する千葉の刑務所。服役者の前で“テラタケ”は漫才を演じた。兄に向けて励ますかのようなギャグを演じる弟。爆笑に包まれる観客の中には、泣きながら舞台上の直貴の姿を見つめる剛志の姿があった。
小説 映画 ドラマのラスト
武島直貴(山田孝之) (亀梨和也)
原作:ミュージシャンとしてプロを目指す
映画: 漫才師を目指す
ドラマ:歌が上手くバンドに誘われるが断り 最後に慰問ライブをする
原作ではミュージシャンを目指していたので、舞台の上ではジョン・レノンの「イマジン」を歌うつもりで舞台に上る 伴奏が始まり 兄貴の姿が目に入ってきたて 記憶にある姿よりも小さく見え 胸の前で合掌し身体が小刻みに震えて詫びるように、そして祈るように
歌えなくんる直貴・・・
映画では漫才で兄貴をネタにして最後は 『でも、しょうがないですよね。血が繋がっていますから ずっと兄貴ですから これからもずっと』(アドリブで台詞を入れたと聞いてます山田孝之 恐るべし)
ドラマでは見上げてごらん夜の星を歌い途中で涙で歌えなくなる
原作は想像させられる感じで、それぞれの捉え方によって違う
ドラマは良くも悪くもわかりやすい
私的には賛否が分かれると思いますが映画が一番好きです。
小説を読んだ方なら漫才って!感じる方も多かったと思いますが玉山鉄二と山田孝之の演技力が圧巻
玉山鉄二と山田孝之の手紙のやり取りだけで完結するぐらい題名の『手紙』に力があります。
インターネットが普及して手紙の文化は、なくなりかけていますが手紙の字、内容で書いている人の心が伝わる凄いコミュニケーションツールだと改めて実感させられた。玉山鉄二の声、ラストの演技に小田和正の「言葉にできない」が流れ映像と音楽が重なり心を揺さぶられる作品に。

