『北の国から』は、1981年からフジテレビ系列で放送された日本のテレビドラマシリーズで、脚本家・倉本聰(くらもと そう)による作品です。北海道・富良野を舞台に、都会から移住した家族の暮らしと成長を描いた感動作で、日本のドラマ史に残る名作の一つです。


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スタッフ
- 脚本:倉本聰
- 演出:杉田成道、山田良明 ほか
- 音楽:さだまさし(テーマ曲『北の国から』)
- 制作:フジテレビ、共同テレビ
主なキャスト
役名 | 演者 | 役どころ |
---|---|---|
黒板五郎 | 田中邦衛 | 主人公。東京から富良野へ移住する父親。頑固だが情に厚い。 |
黒板純 | 吉岡秀隆 | 五郎の息子。シリーズを通して成長していく。 |
黒板螢(ほたる) | 中嶋朋子 | 五郎の娘。明るく素直な性格で、純と共に富良野で育つ。 |
佐々木雪子 | 竹下景子 | 純と螢の母。離婚後は東京に残る。 |
中畑和夫 | 地井武男 | 五郎の親友で、地元の農家。支え合う存在。 |
宮前雪子(後の草太の妻) | 裕木奈江 / いしだあゆみ | 後年のスペシャル版に登場。 |
あらすじ(初期シリーズ)
1981年の連続ドラマは全24話で構成され、東京で離婚した父・五郎が、息子の純と娘の螢を連れて、北海道・富良野に移住するところから始まります。
不便で厳しい自然の中で、子供たちは徐々に都会との違いを学び、家族の絆や人間関係を育んでいきます。
都会的な便利さを捨て、「生きるとは何か」を問いかけるようなエピソードが多く、視聴者の共感を呼びました。
シリーズ一覧(スペシャル版含む)
放送年 | タイトル |
---|---|
1981年 | 『北の国から』本編(連続ドラマ・全24話) |
1983年 | 『北の国から ’83 冬』 |
1984年 | 『北の国から ’84 夏』 |
1986年 | 『北の国から ’87 初恋』 |
1989年 | 『北の国から ’89 帰郷』 |
1992年 | 『北の国から ’92 巣立ち』 |
1995年 | 『北の国から ’95 秘密』 |
1998年 | 『北の国から ’98 時代』 |
2002年 | 『北の国から 2002 遺言』← 最終作(田中邦衛の最後の主演でもある) |


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名場面・名セリフ
1. 「じゅん、ほたる…人はな、もっとつつましく生きるべきなんだ」
→ 五郎が質素な暮らしを子供に説く場面。彼の信念が凝縮された名セリフ。
2. 純の「お父さん、俺、東京さ戻りたいんだ…」
→ 純が田舎の生活に不満を感じつつも葛藤するシーン。
3. 「拾ってきた家」
→ 五郎が廃材を集めて作った自宅。自給自足の象徴で、実際に富良野に実物が存在します(観光名所)。
主題歌
- タイトル:『北の国から』
- 作曲・演奏:さだまさし
- ※インストゥルメンタルながら、印象的な旋律がドラマと完全に一致し、涙を誘う名曲。
舞台・ロケ地
- 北海道・富良野市
実際にドラマの舞台となった場所で、ロケ地巡りができる観光地としても有名。
「拾ってきた家」や「五郎の石の家」なども公開されています。
作品の魅力
- リアルな家族関係と成長の物語
- 豊かな自然と厳しさの中で描かれる「生きる力」
- 名優たちの演技と倉本聰の脚本による深い人間ドラマ
- ドキュメンタリーに近い現実感
『北の国から』は単なる家族ドラマではなく、「人間とは」「自然とは」といった根源的な問いを投げかける作品です。
子供の頃に見た人と、大人になってから見直した人とで、全く異なる感想を抱くとも言われます。
『北の国から』のロケ地は主に北海道の富良野市周辺で、ドラマの世界観をリアルに感じられる場所が数多く残されています。現地は“聖地巡礼”の名所として、多くのファンが訪れます。
主なロケ地一覧(実際に訪問可能な場所も多い)
1. 拾ってきた家(麓郷・五郎の家)
- 場所:富良野市麓郷(ろくごう)
- 特徴:五郎が廃材を使って建てた家。実際に中に入ることも可能。
- 見どころ:ドラマ内で何度も登場。家具・ストーブなども当時のまま。
- 現在:「北の国から資料館」の一部として保存・公開中。
2. 石の家(五郎が後年建てた新しい家)
- 場所:拾ってきた家の近く(麓郷)
- 特徴:五郎が石をひとつひとつ積み上げて作った手作りの家。
- 登場回:『2002 遺言』など後期スペシャル版に登場。
3. 中畑木材(地井武男演じる中畑さんの職場)
地井武男さんが亡くなってもうすぐ13年。中畑木材は健在です。柳葉敏郎さんが頑張ってるんだな!#富良野市 #麓郷 #中畑木材 pic.twitter.com/h14DGyuzEd
— Tip (@HugeDwarf) May 2, 2025
- 場所:富良野市内の山林地帯(非公開エリアあり)
- 特徴:材木を扱う作業場。初期シリーズでよく登場。
- ※現在は一部撤去されているが、雰囲気を感じられるエリアもある。
4. 麓郷小学校(純と螢が通った学校)
- 場所:富良野市麓郷
- 特徴:ドラマ撮影時は実際の小学校だったが、廃校後は記念施設として保存。
5. 五郎の丸太小屋(初期シリーズの家)
- 場所:麓郷
- 特徴:五郎が最初に住んだ超簡素な小屋。雪の中での生活が印象的。
- 現在:復元され、公開されている。
6. 富良野駅・布部駅
- 場所:JR富良野線沿い
- 登場シーン:
- 純と螢が東京へ行くときの列車の発着駅。
- 「北の国から ’87 初恋」での有名な別れの場面。
7. 麓郷展望台
- 特徴:ドラマにたびたび登場する、富良野の自然を一望できる丘。
- 撮影ポイント:純が想いにふける場面などで使用。
8. 麓郷の森(北の国から資料館)
- 住所:北海道富良野市東麓郷1-1
- 内容:ドラマ関連の展示、各ロケセットの保存・案内がある。
- 営業:春〜秋にかけて(冬季は閉館あり)
モデルコース例(半日〜1日)
- 富良野駅スタート
- → 布部駅(写真撮影)
- → 麓郷の森(石の家・拾ってきた家)
- → 麓郷小学校跡
- → 展望台で休憩
- → 富良野市街で「北の国から」グッズやソフトクリームを楽しむ
富良野市の観光情報リンク
- ふらの観光協会公式サイト
富良野市の観光スポットやイベント情報が掲載されています。
ふらの観光協会公式サイト - 「北の国から」ロケ地マップ(PDF)
主要なロケ地をまとめた地図がダウンロードできます。
ふらの観光協会公式サイト - 「北の国から」資料館
ドラマで使用された大道具や小道具、衣装、直筆原稿などが展示されています。
タビライタビライ
これらのリンクを活用して、富良野での『北の国から』ロケ地巡りをお楽しみください。
補足
- 各ロケ地は車が必須な場所が多いため、レンタカーや観光バスがおすすめです。
- 保存されている家は私有地扱いのため、マナーを守って訪問を。